日別アーカイブ: 2016年10月2日

【 何故料理人になったのか? 6  】

現在シェシュシュでお出ししているエスニック料理。
専門学校時代のアルバイト先のお店でした。

巡りめぐって正社員としてお世話になりました。
そのお店の店長が今の親父と呼ぶ師匠の後輩に当たるんです。

店長に紹介してもらいフランス料理を休みの日に学びに行く日が続きました。

シェフの作る料理全てを味見させてもらえました何がフランス料理かは分からないですけど全てが美味しい。

研修でお邪魔したいた時とアルバイトの子達には一切怒りませんでした。

僕が社員として正式に下につくとびっくりするくらい厳しい毎日。
先輩達から言わせれば、
手が出ないからよっぽどましと言われ。

ある時突然シェフがぶちギレる!

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僕には意味がわかるはずもなく、
二週間程の会話と言えば、
すいません・おはようございます・お疲れ様でした・賄いできました・いただきます・ご馳走さまでした、これでまかなえました。
相当辛い環境ではありましたが、
前の職場の事があったお陰で乗り越えることができました。

あぁ、あの時の経験が役に立ったと心底思えた瞬間です。
それがなければ間違いなく辞めてたなと思うからこそ余計にありがたい経験でした。

ある日シェフが、
「お前辞めたいと思うてるやろ?」
と聞いてきました。

僅かながら過去の経験から自分自身が感じていた事として
乗り越えるべき壁と思っていましたから、
「僕の試練と受け止めてます」
と返答したら、
シェフは笑いながら
「お前うまいこと言うなぁ」

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許したるわ!と言われ
対応が明らかに変わりました。

僕が不甲斐なかったのは分かるのですが、
何を許されたのかは未だに分かりません。

明らかに言えるのは、
僕が今料理人としているのはこの人のお陰です。

続く

シェシュシュのホームページ
https://www.chez-chouchou.com

【 何故料理人になったのか? 5 】

無理やり働かせてもらった後再び専門学校時代の京都へ。
紹介で雇ってもらったホテルのレストラン。

当時のチーフ35歳セカンド30歳、
ここから年の差が一気に開き23歳の先輩、
同期と僕、年下ながらも中卒上がりで先輩二人。

同期は器用でそつなく全てをこなしていく反面、
全てをこなせない僕もそこにいました。

同じことを話しても同期は笑いになり僕はマジギレされる。
23の先輩には「もう明日から来ない」と言いつつ
翌日またいるんです。
毎日辞めたいと思いながらも辞めなかったのは何故か?
学費を払ってもらった親に申し訳ないのと
沢山の知人の応援をむげにしてはいけないという気持ちが強かったから。

たくさーん蹴られどつかれ、
年下の後輩からは嫌みの毎日。

料理人を目指して働き始めたはずなのに、
嫌々職場に通う毎日。

正直やさぐれてました。

後々この時の経験がありがたいくらい役に立ち
僕が親父と慕う更に厳しい料理人の下で耐えうることが
出来たのでとてもよい経験をさせてもらえました。
(その当時はこれっぽっちも思えませんでしたけど)

続く

シェシュシュのホームページ
https://www.chez-chouchou.comhoho