【 何故料理人になったのか? 7 】


師匠の元を離れて地元の小牧に戻り
新たな修行先を探すまでとりあえず
バイトでもしようと近場で募集していたお店に面接に行くと、
社員でなら採用と言われ、
ではお願いしますと少々方向転換。

初出勤した当日の仕事終わりに歓迎会を開いてもらったんです。
その場でこのお店のシェフしてた人が、
独立するから辞める。

僕は勉強したいと思えるお店を探すための場つなぎでしたから、
暗闇の猫のように目がまんまるでしたね。
イタリアン出身の方でパスタがとても美味しかったです。

お店を辞める話が具体的になった時、
社長がイタリアンを頭でやってくれないかと打診されました。

僕の中ではフランス料理を更に勉強したい気満々でしたから
イタリアンと言われても響く訳もなく、
イタリアンを維持するなら他の方を探してくださいとお伝えして。

それなら清水の作れる料理に任せると、
言ってくれた社長のおかげで子供のおもちゃ箱サイズの引き出しから始まりました。

自分がシェフになるという嬉しさ反面、
こんなんであかんやろと思う自分。

自分自身で器量も分かってますから、
恥ずかしながら師匠に報告すると、
凄く喜んでくれたんですね。

上に立場になると教えてくれる人が当然ながら学べない立場になってしまいます。
僕の先輩であり師匠の後輩がシェフを勤めるお店で
僕が働いていたお店が

休みの日に研修生としてに受け入れてもらい多くの料理を学びました。 

スタッフの空きが出るのを待ち再び修行に入ります。

続く

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